「1stRound」、米国展開の本格支援開始。世界に伍するスタートアップ組成・育成プログラムへ。
印刷する東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長:植田浩輔、以下「東大IPC」)は、第9回1stRoundに採択された、生成AIモデルを活用した消費者リサーチツールを展開するクレイ・テクノロジーズ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 CEO 中田智文、代表取締役 COO/CTO 山下徳正、以下「クレイ・テクノロジーズ」)に対し、そのグローバル展開にむけて、米国本社を設立するべく支援を行いました。同社の米国での事業展開に向けた支援も今後展開していきます。
1stRound、Berkeley SkyDeckの採択などを経て、海外展開を加速するべく米国本社設立へ
クレイ・テクノロジーズは、社内・社外のデータベースを基に、マーケティングリサーチの資料作成を自動的に行う消費財ブランド向け生成AIツール「Qlay」の開発・運営を手がけています。商品企画やマーケティング業務において、オンデマンドで口コミサイト、SNSや自社データベースから消費者の声を自動収集、LLM(大規模言語モデル)を活用し消費者インサイトを抽出、アウトプットをダッシュボードに一括で可視化します。
23年6月に設立後、23年10月に第9回1stRoundに採択されたのち、海外での事業展開を加速させるべく、東京都主催、日本貿易振興機構(ジェトロ)が運営する「X-HUB TOKYO GLOBAL STARTUP ACCELERATOR OUTBOUND PROGRAM」の採択、TechCrunch Disrupt 2023での登壇、さらに米国カリフォルニア大学バークレー校発のスタートアップアクセラレータプログラム「Berkeley SkyDeck」の採択(※1)を得るなど、海外の企業、投資家などのステークホルダーとの関係構築を行ってきました。更に、10月には米国本社の登記を行い、24年より本格的な事業展開を開始予定です。
東大IPCは、1stRound採択の支援において、同社の米国設立における法務手続き及び、法人設立のための就労ビザ等の最適なスキーム構築支援を行いました。本支援を踏まえて、1stRound採択企業に向けた米国をはじめとする海外での創業及び事業展開支援をさらに拡大し、大学、企業、VC、政府など幅広いステークホルダーと連携した世界と伍するスタートアップ創出を目指します。そして、本エコシステム構築を通じて、世界における日本の産業競争力の強化に資するべく活動を展開しています。
クレイ・テクノロジーズ株式会社 代表取締役 CEO 中田 智文 よりコメント
AI分野は市場の成長・変化のスピードが早く、受動的な戦略策定ではシェア獲得が極めて難しいと考えます。本社を米国に置き、グローバル単位でのトレンドに先んじて、顧客理解・サービス改善をする事で、競合優位性を保ちながら事業推進をしていきたいです。 1stRoundに採択され、東大IPC様に米国本社設立のご支援をいただき、スムーズなスタートを切れた事を大変嬉しく思います。
グローバルにおける東大IPCを結節点とするイノベーションエコシステムの拡大を目指す
東大IPCは、STORM Therapeutics社をはじめ、Axial Therapeutics社、Carbon Biosciences社、DEM BioPharma社など、海外における複数の協調投資を展開しています。2022年10月には米国マサチューセッツ州ケンブリッジのCICにも拠点を構え、現地在住のサーチ&エバリュエーションを担当するベンチャーパートナーとともに、グローバルな視点からも東大IPCを結節点とするイノベーションエコシステムの拡大を図っています。
また、23年11月、経済産業省が米国・シリコンバレーに開設したスタートアップ支援拠点「Japan Innovation Campus」のコワーキングメンバーとして採択されました(※2)。本拠点での事業活動を通して、現地の大学・学術機関、アクセラレータなどと連携を広げ、米国での支援展開も加速させてまいります。
大学技術、卓越した挑戦、海外知見の結合によって、世界で戦えるスタートアップ組成・育成プログラムへ
このたび、東京都が運営する多様な主体によるスタートアップ支援展開事業「TOKYO SUTEAM」の採択を受け、今後、1stRoundは、海外の大学・研究機関関連スタートアップの日本国内誘致支援とともに、日本で生まれたスタートアップの海外展開に必要な知識や海外での市場調査・研修なども展開し、大学技術、卓越した挑戦とともに、海外知見の結合によって、世界で戦えるスタートアップ組成・育成プログラムへと進化します。グローバルに特化した大学関連ディープテック及び創薬関連スタートアップの創出とともに、世界に伍するレベルまで最短で育成する支援・教育を融合させたエコシステムの構築を目指します。
※1
本プログラムは、日本貿易振興機構(ジェトロ)が内閣府や経済産業省とともに展開する「グローバル・スタートアップ・アクセラレーションプログラム(GSAP)」のDeep Tech コースであり、クレイ・テクノロジーズが選定されました。
※2
https://www.meti.go.jp/press/2023/11/20231114002/20231114002.html
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概 要 東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設 立 2016年1月
株 主 国立大学法人東京大学(100%)
所在地 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者 代表取締役社長 植田浩輔
URL https://www.utokyo-ipc.co.jp/
【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183
Email: info2@utokyo-ipc.co.jp
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