Heartseed株式会社への追加出資を決定
印刷する東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 植田浩輔、以下「東大IPC」)が運営する協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(以下「協創1号ファンド」)は、iPS細胞を用いた心筋再生医療の早期事業化を目指すバイオ創薬企業Heartseed株式会社(本社:東京都新宿区 代表取締役社長:福田恵一、以下Heartseed)に対して追加出資を行うことを決定しました。
今回のHeartseedへの出資は、リードパイプラインであるHS-001の重症心不全を対象とした第I/II相治験(LAPiS試験)の推進と上市に向けた体制整備を視野に、既存株主及び新規投資家を引受先として行われた総額20億円のシリーズD資金調達で、これまでの資金調達を含めた当社の累計調達額は約102億円となります。
協創1号ファンドは、東京大学関連ベンチャーの育成促進と、東京大学を取り巻くベンチャーキャピタルの質・量の充実、を中心に据えて運用を行なうことで、東京大学の周辺に持続可能なイノベーション・エコシステムを構築し、世界のベンチャー創出拠点の一つとなることに寄与することを目的としています。具体的な運用として、今までに6つのベンチャーキャピタルへのLP出資(ファンド オブ ファンズ)と、30社以上の東京大学関連ベンチャーへの直接投資を行い、現在も積極的に東京大学関連ベンチャーへの直接投資を行っています。
Heartseedは、慶應義塾大学医学部循環器内科福田研究室のシード技術を用いて2015年に設立されたバイオベンチャーで、そのScientific Advisory Boardを務める東京大学医学部心臓外科小野稔教授の協力の下、研究開発が推進されています。再生医療研究の拠点である慶應大学と重症心不全治療をリードする東京大学との力強い協働、更にはその他大学・研究機関との密接な協力により、革新的な医療を世界に届けることが期待されます。
実際、2021年に当社のリードパイプラインである他家iPS細胞から作製した心筋球 (HS-001)のNovo Nordisk A/S(以下Novo Nordisk社)との全世界での技術提携・ライセンス契約を締結、両者での強固な連携の元に国内治験と海外での治験開始準備を進め、HS-001の国内第1/2相治験(LAPiS試験)で初めての患者への投与を2022年12月に実施、3例目まで投与を進めております。
Heartseed CEO福田恵一博士は「重症心不全の患者さんへこの治療を広くお届けできるように、今回調達した資金は、LAPiS試験を着実に進捗させることに加えて、患者さんにとってより負荷の少ないカテーテル等を用いた投与方法の開発や、上市に向けた体制整備等に充当して参ります。今後も当社は「再生医療で心臓病治療の扉を開く」をミッションに、日本発の技術をいち早く世界に展開できるよう、海外治験の開始に向けた準備も加速して参ります。」と述べています。
東大IPCは、イノベーション・エコシステムの発展のため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との連携とともに、東京大学関連ベンチャーへの直接投資による育成促進を更に進めていきます。
Heartseed株式会社について
概要 iPS細胞を用いた心筋再生医療の事業化を目指す創薬ベンチャー企業
設立 2015年11月
所在地 東京都新宿区大京町12-9 アートコンプレックス・センター302
代表者 代表取締役 福田恵一
URL http://heartseed.jp/
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概要 東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設立 2016年1月
株主 国立大学法人東京大学(100%)
所在地 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者 代表取締役社長 植田浩輔
URL https://www.utokyo-ipc.co.jp/
【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
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