東大IPCと東京大学が共催するインキュベーションプログラム 「東大IPC 1st Round」 を4大学共催プログラム「1stRound」に ~筑波大学、東京医科歯科大学、東京工業大学、東京大学、東大IPCが合意~
印刷する2021年4月19日
国立大学法人東京大学
国立大学法人筑波大学
国立大学法人東京医科歯科大学
国立大学法人東京工業大学
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(以下、「東大IPC」)が主催し、国立大学法人東京大学が共催しスタートしたコンソーシアム型インキュベーションプログラム「東大IPC 1st Round」に国立大学法人筑波大学、国立大学法人東京医科歯科大学、国立大学法人東京工業大学が参画し4大学共催のインキュベーションプログラムとすることに5機関が合意しました。これに伴い、プログラム名も「東大IPC 1st Round」から「1st Round」にリブランディングし、第5回目の公募を開始しております(プログラムページ:https://1stround.jp)。
大学横断型の国内最大級のインキュベーションプラットフォームを目指す
「東大IPC 1st Round」は、米国スタンフォード大学出身者によるアクセラレータプログラム「StartX」をベンチマークとして、東大IPCが設立したインキュベーションプログラムです。「東大IPC 1st Round」は、ベンチャーの起業を目指す卒業生・教員・学生などの東京大学関係者を含むチームや、資金調達を実施していない大学関連のシードベンチャーを採択対象とし、①各社最大1,000万円の活動資金の提供、②本格的な事業開始のための実証実験・体制構築・広報・資本政策策定、などのハンズオン支援を6ヶ月間実施し、事業の垂直立上げを支援してきました。
この度、新たに筑波大学、東京医科歯科大学、東京工業大学が本プログラムの共催大学として参加することにより、「東大IPC 1st Round」は大学横断型の「1st Round」へと昇華し、各大学の優れた技術や着想の社会実装をサポートする、国内最大級のインキュベーションプラットフォームを目指します。
教育から資金調達までの大学周辺のイノベーション・エコシステムを、大学間で連携し拡大
本連携の開始により4大学の各卒業生・教員・学生などの大学関係者を含むチームや、大学関連のシードベンチャーが、「1st Round」の応募対象となります。更に各大学は、文部科学省による次世代アントレプレナー育成事業EDGE-NEXTや各大学の起業家教育活動との連携を通じ、より質の高い起業家・事業の持続的な創出を目指します。
「1st Round」採択後は、東大IPCが採択先と大手企業との協業機会の創出や、東大IPCが運営するオープンイノベーション推進1号ファンド(以後、AOI1号ファンド)をはじめとするベンチャーキャピタル等による資金調達を支援し、採択先の事業の垂直立ち上げを目指します。本プログラムへの取り組みを通じて4大学および東大IPCは、大学間での連携によって、各大学関連ベンチャーの更なる裾野拡大と共に、大学周辺のイノベーション・エコシステムの構築・拡大を目指し、活動を展開して参ります。
過去採択企業の資金調達成功率は約90%、オープンイノベーションの事例を多数創出
「東大IPC 1st Round」では、過去3年半の間に累計34チームを採択し、会社設立・資金調達を支援して参りました。採択1年以内の会社設立割合100%、ベンチャーキャピタルからの資金調達成功率90%、累計助成金10億円以上と、設立直前直後のチームを対象とするインキュベーションプログラムとして突出した実績を残しております。
また、「東大IPC 1st Round」は創業と最初の資金調達を支援すると同時に、AOI1号ファンドの出資企業およびパートナー大手企業(JR 東日本スタートアップ株式会社、トヨタ自動車株式会社、日本生命保険相互会社、ピー・シー・エー株式会社、芙蓉総合リース株式会社、三井住友海上火災保険株式会社、三井不動産株式会社、三菱重工業株式会社、株式会社安川電機、ヤマトホールディングス株式会社)との協業関係の創出にも力を入れてきました。既に採択先と各企業との資本業務提携など、オープンイノベーションの事例が10社以上生まれております。また2020年からは採択先に対する東大IPCによる投資も開始し、既にBionicM株式会社、株式会社アーバンエックステクノロジーズ、HarvestX株式会社、ソナス株式会社に対する投資を実行済みです。
募集時期について
本プログラムは1年に2回実施しており、現在、第5回の公募を開始しています。
応募詳細は、プログラムページにて案内しています。
各大学からのコメント:
筑波大学 国際産学連携本部・本部長/副学長・理事(産学連携担当) 金保 安則
本学では高度で先駆的な研究成果をいち早く社会に還元するため、優れた起業シーズの発掘・醸成、EDGE-NEXT等のアントレプレナー教育、SCORE大学推進型等の一気通貫で起業を加速する仕組みにより大学発ベンチャー創出支援に取り組んでいます。今回スタートする1stRoundプログラムは、シード期に技術価値を向上させてベンチャーキャピタル等からの資金調達に繋げるなど、成長する大学発ベンチャーを育成、拡充する取り組みとして期待しています。
東京医科歯科大学 統合イノベーション推進・機構長/副学長・副理事(連携・データサイエンス・教員人事担当) 東條 有伸
本学は、医療系総合大学院大学として、医薬、再生医療、医療機器、ヘルスケアの分野の研究シーズをアイデア段階から発掘、インキュベーション、外部機関との連携コーディネート、起業支援をすることで、本学発革新的医療イノベーションの創出を目指しています。今回共催させていただく1stRoundプログラムは、有望なアーリーシードに発展の道筋を提供する実効性のある支援であり、アカデミアの成果を社会実装に繋げる取り組みであると期待しています。
東京工業大学(研究担当) 理事・副学長 渡辺 治
この度は大学横断型「1st Round」プログラムを共催させて頂くことに大きな期待をもっています。昨今、大学での起業家人材の育成、大学発の新技術・シーズの社会実装の推進・強化がますます必要とされています。大学での研究開発成果、知的財産を生かしたスタートアップ企業を育成するため、大学横断で連携を加速し国内最大級のインキュベーション・プラットフォームの構築を目指すとともに、イノベーション創出環境の整備に貢献していきます。
東京大学 執行役・副学長(産学連携担当) 渡部 俊也
東京大学では、2004年の国立大学法人化に伴う産学連携活動推進の一環として、起業家教育プログラムやインキュベーションサービスの提供、ベンチャーキャピタルによる資金支援などの活動を進めてきました。そして2015年以降は、政府の特定研究成果活用支援事業の一環として投資事業子会社IPCを設立して、大学、大企業、VCとベンチャーからなるベンチャーエコシステム創成事業に取り組んできました。この度の連携は、東京大学で培われたこれらの取り組みを複数大学との連携に拡大することを通じ、エコシステムのさらなる拡大を図ろうとするものとなります。
大学の技術を活かした企業を持続的に支援し、新しい価値を社会に還元すべく、本学子会社によるファンド投資も通じて、大学から日本、ひいては世界のイノベーション加速を目指します。
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概要 東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設立 2016年1月
株主 国立大学法人東京大学(100%)
所在地 東京都文京区本郷七丁目3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者 代表取締役社長 大泉克彦
URL https://www.utokyo-ipc.co.jp/
【お問い合わせ】
国立大学法人筑波大学 産学連携部 産学連携企画課
メールアドレス:ikusei-sanren@un.tsukuba.ac.jp
国立大学法人東京医科歯科大学 統合イノベーション推進機構 イノベーション推進本部
メールアドレス:openinnovation.tlo@tmd.ac.jp
国立大学法人東京工業大学 研究・産学連携本部 ベンチャー育成・地域連携部門
メールアドレス:venture@sangaku.titech.ac.jp
国立大学法人東京大学 産学連携法務部 出資事業支援課
メールアドレス:jigyoushien.adm@gs.mail.u-tokyo.ac.jp
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(1stRound事務局)
東京都文京区本郷七丁目3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183
Email: info2@utokyo-ipc.co.jp
担当パートナー: 水本 尚宏
担当マネージャー:長坂英樹