Axial Therapeutics社への出資を決定
印刷する東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 大泉克彦、以下「東大IPC」)が運営するオープンイノベーション推進1号投資事業有限責任組合(以下「AOI1号ファンド」)は、神経疾患の治療を目指す臨床ステージバイオ創薬企業Axial Therapeutics, Inc.(本社:米国マサチューセッツ州ウーバーン Chief Executive Officer:A. Stewart Campbell、以下Axial)に対して新規リード投資家として500万ドルの出資を行いました。今回のシリーズCラウンドはOneVentures(豪、シドニー)と共にリードする総額3,725万ドル規模の投資となり、新規投資家Autism Impact Fund、コランダムシステムバイオロジー(東京、港区)、既存投資家Longwood Fund, Seventure Partners, Taiho Ventures、Domain Associates他が参加します。
Axialは、カリフォルニア工科大学Sarkis Mazmanian博士のマイクロバイオーム腸脳相関に関する知見を基に2016年に設立された米国マサチューセッツ州ボストン地区所在のバイオベンチャー企業で、腸内細菌叢解析の世界的権威である東京大学医科学研究所植松智、井元清哉両教授がScientific Advisory Boardを務めます。「Axialはマイクロバーオーム腸脳連関とその中枢神経系への影響に関する専門的知見を活用し、各種神経疾患に対する治療アプローチを根本から革新します。今回の資金調達により、日本企業に由来し、小児期自閉症に伴う易刺激性を適応として臨床開発が進められている腸内作用型分子治療薬AB-2004の他、マイクロバイオーム腸脳相関基盤技術を用いた新規標的の探索、並びに患者様のQOLを有意義に改善する新たな治療薬の開発を進めることができます。Axialの取り組みに対する東大IPCの参画を歓迎致します。」とAxial社CEO A. スチュアートキャンベル博士は述べています。
Axialの取締役に就任した東大IPC パートナー大堀誠は「マイクロバイオーム腸脳相関とその中枢神経系における役割の解析で世界をリードするAxialの革新的な創薬活動に参加させて頂くことを大変光栄に思います。小児期自閉症における易刺激性を適応とする治療薬の他、腸内細菌叢に関する専門知識を活用して幅広い神経変性疾患や神経発達障害に対する腸内作用薬の開発が進むことを期待しています。」と述べています。
AOI1号ファンドは、東京大学周辺でのオープンイノベーション活動の推進を目的とし、「企業とアカデミアとの連携によるベンチャーの育成・投資」というコンセプトで2020年に組成されました。本ファンドでは、各業界のリーディングカンパニーと連携した新会社設立やカーブアウトベンチャー、および事業会社と連携したプレシード育成投資を通じ、新たな分野におけるオープンイノベーションの成功事例創出を目指します。
東大IPCは、イノベーション・エコシステムの発展のため、ベンチャーキャピタルやオープンイノベーションを推進する企業との連携とともに、東京大学関連ベンチャーへの直接投資による育成促進を更に進めていきます。
Axial Therapeutics,について
概要 腸を標的とする薬剤で中枢神経系疾患等の治療を目指す臨床ステージバイオ創薬企業
設立 2016年12月
所在地 400 Tradecenter Drive, Suite 6990, Woburn, MA 01801, USA
代表者 CEO A.スチュアートキャンベル Ph.D
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概要 東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設立 2016年1月
株主 国立大学法人東京大学(100%)
所在地 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
代表者 代表取締役社長 大泉克彦
URL https://www.utokyo-ipc.co.jp/
【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183 / Email: info2@utokyo-ipc.co.jp
担当パートナー: 大堀 誠