2019/4/11

エディジーン株式会社への出資を決定

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東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 大泉克彦、以下「東大IPC」)が運営する協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(以下「IPC1号ファンド」)は、独自のゲノム編集技術による創薬を目指す東大関連ベンチャーのエディジーン株式会社(本社:東京都中央区日本橋兜町、代表取締役社長 森田晴彦、以下「EdiGENE社」)に対して、5億円の出資を行いました。

 

IPC1号ファンドは、東京大学関連ベンチャーの育成促進と、東京大学を取り巻くベンチャーキャピタルの質・量の充実、を中心に据えて運用を行なうことで、東京大学の周辺に持続可能なイノベーション・エコシステムを構築し、世界のベンチャー創出拠点の一つとなることに寄与することを目的としています。その具体的な運用として、シード・アーリーステージの東京大学関連ベンチャーをハンズオンで支援する複数のベンチャーキャピタルへのLP出資(ファンド オブ ファンズ)を行うとともに、並行してミドルステージ以降の東京大学関連ベンチャーへの直接投資をすすめています。

今回のEdiGENE社への直接投資は、東大IPCのLP出資先でバイオ・ヘルステック分野に特化した投資を行う株式会社ファストトラックイニシアティブ(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 木村廣道)や、IT、バイオ・ライフサイエンス、環境・エネルギー等の成長分野で豊富な投資実績を持つSBIインベストメント株式会社(本社:東京都港区、代表取締役執行役員社長 川島克哉)などとの共同投資となります。

 

近年、ゲノム(DNA配列)を任意の部位で切断し、削除、置換、挿入などの編集を行える第三世代のゲノム編集技術であるCRISPR(Clustered Regularly Interspaced Short Palindromic Repeats)システムが登場し、基礎研究だけなく、動植物の品種改良や、新しい医薬品開発など、幅広い分野での応用が始まっています。特に医薬品分野では、従来の医薬品では完治できなかった遺伝性疾患などの原因となる異常遺伝子に直接アプローチして治療する遺伝子治療薬に関し、新しいゲノム編集技術を応用する研究開発が世界中で活発になっています。

EdiGENE社は、タンパク質構造解析の第一人者である東京大学大学院理学系研究科の濡木理教授などの研究成果を活用し、酵素活性を維持したまま大幅に小型化した改良型CRISPR酵素技術や、エピジェネティックな選択的遺伝子発現制御による「切らない」ゲノム編集プラットフォームCRISPR-GNDM(Guide Nucleotide Directed Modulation)を構築し、新しい遺伝子治療薬の開発をすすめています。

 

東大IPCは、EdiGENE社の技術が東京大学の研究成果を含む世界最先端の技術であること、現在治療薬のない疾患に対し新しい創薬プラットフォームによる革新的な薬剤開発可能性があることなどから、この度の出資を決定いたしました。

 

東大IPCは、イノベーション・エコシステムの発展のため、ベンチャーキャピタルとの連携とともに、東京大学関連ベンチャーへの直接投資による育成促進を更に進めていきます。

 

エディジーン株式会社について

概要       独自のゲノム編集技術による医薬品の研究開発

設立      2016年1月

所在地 東京都中央区日本橋兜町16番5号

代表者    代表取締役 森田晴彦

URL    http://edi-gene.com/

 

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について

概要       東京大学周辺のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社

設立       2016年1月

株主       国立大学法人東京大学(100%)

所在地    東京都文京区本郷7-3-1 東京大学南研究棟アントレプレナーラボ261

代表者    代表取締役社長 大泉克彦

URL       https://www.utokyo-ipc.co.jp/

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