株式会社アーバンエックステクノロジーズ
老朽化するインフラ維持管理に貢献。
事業概要
株式会社アーバンエックステクノロジーズは、「都市インフラをアップデートし、すべての人の生活を豊かに」をミッションに掲げ、2025年までのビジョンとして「しなやかな都市インフラ管理を支えるデジタル基盤をつくる」ことを目指している。
現在は主な事業として、道路点検AIである「RoadManager(ロードマネージャー)」を日本全国の自治体向けに展開している。
RoadManagerは、独自の道路損傷検出アルゴリズムを組み込んだAIモデル(特許出願済み)であり、基本特許は東京大学から独占ライセンス契約を受けている。
日本国内の多くの自治体の道路管理者とともに大量の道路損傷データを日々収集しており、500万枚を超える道路損傷データを良質な教師データとしている。
RoadManagerが誇るのは圧倒的な簡便さであり、必要なデバイスはスマートフォンのみである。ハードウェアに依存しないソフトウェア設計で、一般的なスマートフォンや演算機能のついた車載ドライブレコーダーがあれば利用可能である。既存の自治体の車両や公用車にそれらを載せて自動で道路を撮影、そこから補修の必要な箇所をピックアップする。全国の自治体では管理者不足が問題となっており、アーバンエックス社のこの技術はそれを解決する切り札となる。
起業の経緯
創業者の前田紘弥が東京大学で研究してきた成果をベースに起業した。東京大学では、機械学習や画像処理手法を用いて、インフラ点検の効率化の研究を進めていた。三菱総合研究所に入社後は、インフラ関連の民間企業に海外進出支援、新規事業立案等のコンサルティング業務に従事。2020年4月に株式会社アーバンエックステクノロジーズ創業。2020年未踏AD事業に採用された。
強みや競争優位性
代表的プロジェクトであるAI道路点検事業の強みは、蓄積された膨大な道路データ、土木業界への知見とネットワーク、損傷検知AIの精度である。
また会社としては、画像認識技術や点群処理技術を用いて、都市空間における地物の認識を行い、低廉迅速な都市のデジタルツイン構築を目指している。将来的には、デジタル化した都市インフラ情報とGPSによる位置情報データ等を組み合わせることで、運行計画の最適化や人流・交通流のシミュレーションを行うことを考えている。
- 本社住所
- 東京都目黒区駒場4-6-1 駒場地区キャンパス
連携研究棟(CCR棟)512
- 設立年月日
- 2020年4月7日