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ライフサイエンス・アグリテック

株式会社凜研究所

RIN Institute Inc.
代表取締役社長 吉松 賢太郎
独創性ある研究から新しい診断・治療法をもたらす抗体医薬を開発する、国立がん研究センター発のベンチャー

事業概要

株式会社凜研究所は、国立がん研究センター発のベンチャーである。
国立がん研究センターで見出された新規かつ独自の抗体シーズに基づき、がん等の疾患の診断・治療に役立つ抗体医薬の研究開発を行っている。

特に、大腸がん治療薬として先行開発している抗TMEM180抗体は、がんへの特異度が高く、またKRAS遺伝子の変異の有無によらず効果を発揮することを in vivo(PDXs試験)で確認済みだ。2023年1月にPhase1試験を開始予定で、まずは既存治療薬による治療で抵抗性・不応性となった大腸がん患者への適用を目指している。
また、抗不溶性フィブリン抗体も凜研究所独自の抗体シーズである。抗体薬物複合体(ADC)としての開発を進めており、これまでにリサーチセルバンクを樹立した。CAST(Cancer Stromal Targeting)療法のコンセプトに合致したリンカー・抗がん剤の組み合わせを決定し、抗体に結合したADCによるin vivo 治療実験を実施している。
他にも、前述の抗不溶性フィブリン抗体の抗原結合部位と血栓溶解剤(ウロキナーゼ)を融合させた新規の血栓溶解タンパクを作製し、急性血栓症の治療薬として研究を進めるなど、複数の抗体シーズの研究開発を行っている。

起業の経緯

株式会社凜研究所は、創業者の一人である松村保広博士(現・研究開発取締役)が国立がん研究センターで研究を進めてきた各種抗体を治療薬・診断薬として実用化することを目的に設立された。国立がん研究センター発ベンチャーとしての認定を受けている。

強みや競争優位性

大腸がんに特異的な分子を探索する方法として、大腸内腔洗浄液中の正常上皮細胞を取得し、大腸がん細胞と比較することによりがん特異的分子を同定する方法を確立している。この方法を使って大腸がん特異的分子を特定。それら分子の抗体作製に成功している(抗TMEM180抗体、抗TMEM132A抗体)。
また、腫瘍の間質に特異的に存在する分子を狙ったCAST療法(Cancer Stromal Targeting(がん間質ターゲッティング)療法)に適切な分子の特定とその分子に対する新規抗体を樹立している(抗不溶性フィブリン抗体、抗Tissue Factor抗体)。

本社住所
東京都中央区築地4-12-2 シグネットビル701号室
設立年月日
2016年1月21日

担当者

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