ファイメクス株式会社
ー標的不可能なタンパク質を標的にー
事業概要
ファイメクス株式会社は、タンパク質分解誘導を作用機序とする新たな医薬品の研究開発活動を行い、First-in-classの治療薬創出を目指すベンチャー企業である。
人体は少なくとも 18,097 種のタンパク質から構成されており、それらのうち約 1500 種は、特定の疾患に関連していることが報告されている。しかしながら、これまで医薬品の標的とされてきたのは、わずか約 300 のタンパク質に過ぎない。残り約 1200 のタンパク質は既存の創薬技術では標的とすることが困難なことから ”Undruggable” とされており、疾患との関連が明らかになっているにもかかわらず創薬研究が進んでいないのが現状である。
ファイメクス社は武田薬品から移管された技術により、 pseudokinase に代表される Undruggable なタンパク質を標的とすることを可能としており、幅広い医薬品ターゲットと Unmet medical needs に対処し、世界中の病気に苦しむ人とその家族にとっての Life saving medicine を提供する。
起業の経緯
共同創業者が武田薬品工業の社内ワーキンググループで研究していたシーズを基に、武田薬品工業のトランスフォーメーションのタイミングで起業し、独立した。
強みや競争優位性
ファイメクス社独自のタンパク質分解誘導剤探索プラットフォームであるRaPPIDSは、化合物を迅速に合成、評価し、さらには新規E3リガーゼバインダーを特定することができる。
世界的には、計算化学によって標的タンパク質、E3リガーゼ、および化合物の三者複合体を予測する試みが主流であるが、通常、二者間の結合力を予測する低分子化合物とは異なり非常に高難度である。したがって、実際に多種の化合物を合成・評価する手法が強力なツールになりえる。
- 本社住所
- 神奈川県藤沢市村岡東2-26-1
- 設立年月日
- 2018年1月18日