BionicM株式会社
事業概要
パワード義足の開発・販売。ロボットと人間を融合するモビリティデバイスの研究および開発を行う。
現在、世界で流通している義足の99%は動力を持たない受動式である。義足が動作をサポートしてくれないため、義足ユーザーは身体的負担の大きさや、日常動作に制限がかかることに常に悩まされている。糖尿病などの病気が原因で下肢切断に至る件数は世界的に見て増加しており、下肢切断者のモビリティ・QOLの観点から高機能義足が求められている。
BionicM社は、東京大学が世界をリードするヒューマノイドロボティクス技術を活用し、膝の屈伸の動きを能動的に行える動力アシスト機能をもったロボット義足を開発、ユーザーの身体負荷や転倒リスクを下げ、下肢切断者のモビリティを大きく向上させることを可能とした。
法人設立前の研究段階ですでに、SXSW(South by Southwest) にてInteractive Innovation Awardを日本チームとして史上初めて受賞した。そのほかにも世界的デザインアワードRed Dotにおける世界最優秀賞や、厚生労働省・NEDOの開発支援事業への採択、多数のピッチコンテストで表彰を受け、メディアにも度々取り上げられるなど、技術の革新性・将来性が高く評価され、注目を集めている。
起業の経緯
CEOの孫小軍氏は自身が義足ユーザーである。東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程で研究した高機能ロボット義足を事業化するため、東大IPCの起業支援プログラム「1st Round」を通じ、BionicM社を設立。現在は、日中2カ国のチームで開発・製造・販売を進めている。
強みや競争優位性
・内蔵センサーで装着者の力加減や歩き方を分析し、自動で出力制御するパワード義足「Bio Leg」を開発・販売。
・階段、立ち座り、早歩きなどの義足ユーザーに負荷の大きい動作を動力でサポートし、アクティブな生活を実現する。1度の充電で1日使えて、専用アプリでアシスト量を調整可能。孫小軍CEO自身がエンジニアであり義足ユーザーであったからこその、ニーズと技術の飽くなき追求によって実現している。
- 本社住所
- 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学アントレプレナープラザ203室
- 設立年月日
- 2018年12月