2018/12/7

Astroscale Pte. Ltd.への出資を決定

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Astroscale Pte. Ltd.への出資を決定

 

東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(本社:東京都文京区本郷、代表取締役社長 大泉克彦、以下「東大IPC」)が運営する協創プラットフォーム開発1号投資事業有限責任組合(以下「IPC1号ファンド」)は、東大関連ベンチャーで小型衛星による宇宙デブリ回収を目指すAstroscale Pte. Ltd. (本社:シンガポール、CEO:岡田光信、以下「アストロスケール社」)に対して、1百万ドルの出資を行うことを決定しました。

 

IPC1号ファンドは、東京大学関連ベンチャーの育成促進と、東京大学を取り巻くベンチャーキャピタルの質・量の充実、を中心に据えて運用を行なうことで、東京大学の周辺に持続可能なイノベーション・エコシステムを構築し、世界のベンチャー創出拠点の一つとなることに寄与することを目的としています。その具体的な運用として、シード・アーリーステージの東京大学関連ベンチャーをハンズオンで支援する複数のベンチャーキャピタルへのLP出資(ファンド オブ ファンズ)を行うとともに、並行してミドルステージ以降の東京大学関連ベンチャーへの直接投資をすすめております。今回のアストロスケール社への直接投資は、機関投資家やベンチャーキャピタルなどとの共同投資となります。

 

アストロスケール社は、宇宙デブリを小型衛星で除去するという岡田CEOのアイデアを東京大学の中須賀真一教授が提唱した『ほどよし衛星(絶対に壊れない究極の衛星を目指すのではなく、コストと信頼性の「ほどよい」バランスの衛星を実現するという意味)』の技術と開発メンバーを受け継ぎ、実現しようとする会社です。宇宙デブリ除去という社会的意義の高い事業に取り組む世界で唯一の民間企業でもあります。

 

宇宙空間には、機能しなくなった古い衛星やその部品など、現在1cm以上のデブリだけでも約75万個が存在すると言われ、稼働している衛星の安全を脅かしています。今後は、多数の小型衛星によるコンステレーションなどの計画が増え、ますます宇宙デブリの問題は重要になってきます。アストロスケール社は、宇宙デブリ問題に取り組むベンチャーとして、2013年の設立以来、技術開発にとどまらず、宇宙デブリ問題の啓蒙から各国の国際的行動規範やルール策定等にも貢献してきています。

 

このような背景の中、東大IPCは、宇宙デブリ回収という社会的に重要な課題に対し、東京大学で培われた小型衛星技術の社会実装をすすめるアストロスケール社への出資を決定いたしました。アストロスケール社への出資は、東京大学のSDGs(Sustainable Development Goals「持続可能な開発目標」)の達成へも貢献できると考えています。

 

東大IPCは、東京大学のイノベーション・エコシステムの発展のため、今後も東京大学関連ベンチャーへの直接投資を進めていきます。

 

■Astroscale Pte. Ltd.について
概要   宇宙デブリの除去サービス
設立   2013年5月
所在地  7 Straits View #05-01 Marina One East Tower Singapore
代表者  CEO 岡田光信
URL    https://astroscale.com/

 

■東京大学協創プラットフォーム開発株式会社(東大IPC)について
概要 東京大学関連のイノベーション・エコシステムの発展を目指す投資事業会社
設立   2016年1月
株主   国立大学法人東京大学(100%)
所在地  東京都文京区本郷三丁目40-10 三翔ビル本郷6階
代表者  代表取締役社長 大泉克彦
URL    https://www.utokyo-ipc.co.jp/

 

【お問い合わせ】
東京大学協創プラットフォーム開発株式会社
東京都文京区本郷三丁目40-10 三翔ビル本郷6階
TEL: 03-3830-0200 / FAX: 03-3830-0183
Email: information@utokyo-ipc.co.jp

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