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ライフサイエンス・アグリテック

株式会社iXgene

iXgene Inc.
代表取締役 古川俊治
ゲノム編集とiPS細胞技術で難治性疾患の治療に挑む

事業概要

株式会社iXgeneはゲノム編集とiPS細胞技術の組み合わせにより革新的な細胞治療法を開発し、世界中の難治性疾患の患者さんへ新たな治療を届けることを目指す慶應義塾大学発のバイオテクノロジー企業である。

治療遺伝子(抗がん剤産生遺伝子)を導入したiPS細胞由来の神経幹細胞を開発し、悪性脳腫瘍を標的として開発を進めている。神経幹細胞の持つ腫瘍への高い遊走性と治療遺伝子による高効率なプロドラッグ代謝により、腫瘍局所での高濃度の抗がん剤産生を可能にするiXgene独自の画期的な手法である。
このように、遺伝子編集を行ったiPS細胞を用いて機能を付加・強化した各種の系統の幹細胞を作製する基盤技術の確立を進めながら、悪性脳腫瘍以外の難治性がんや再生医療への展開も見据えている。

iXgeneは、これまでに積み上げてきた経験と科学的検証の結果を元に、世界中の難治性疾患の患者さんと社会へ大きな価値を届けるべく邁進する。

起業の経緯

脳神経外科医である共同創業者が長年の研究により開発した、ゲノム編集とiPS細胞技術という先端研究の進歩を取り込んだ新規技術を基に、新たな治療法として世界に届けるため2020年に株式会社iXgeneを設立。

強みや競争優位性

iXgeneの開発した治療用細胞は、腫瘍深部にまで浸潤するグリオーマ幹細胞(GSC)に対して高精度に強い抗がん効果を発揮できる点が特徴である。
治療用細胞は腫瘍部位へ遊走する性質を持ち、導入された新規治療遺伝子によるプロドラッグの代謝を経て局所で高濃度に抗がん剤を生成することで、従来の治療が届きにくいGSCに対しても強力な殺傷効果をもたらす。この革新的アプローチにより、20年間以上も停滞している悪性脳腫瘍の標準治療前進に寄与する。

本社住所
東京都新宿区四谷1-14-1
設立年月日
2020年1月6日

担当者

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